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私たちは身近な自然をどれだけ知っているでしょうか?本講演では、北海道に広く生息するコ
ウモリを題材に、厚沢部の自然への理解を深めます。
コウモリという身近で魅力的な野生動物をとおして、地域に残る自然の大切さを伝え、自分の住む街がもつかけがえのない価値に気づいてもらうことを目的とします。
実は北海道は日本有数のコウモリ生息地で、すべての市町村にコウモリが暮らし、山奥だけでなく街中にも生息しています。講演と写真展を通じて、身近なコウモリの不思議な暮らしを紹介します。
写真家。1976 年札幌市生まれ。
子どもの頃から動物に親しみ、現在は北海道を拠点に、コウモリを中心とした野生動物の撮影と取材を続けている。
2010年、コウモリを主人公にした写真作品「BAT TRIP」で、自然写真の登竜門とされる田淵行男賞を受賞。以来、写真展や講演会を通して、身近に暮らすコウモリの生態や自然の魅力を、写真とことばでわかりやすく伝えてきた。
著書に『BAT TRIP~ぼくはコウモリ』(北海道新聞社)、『コテングコウモリを紹介します』(福音館書店)などがある。
中島らが2025年に厚沢部町内でコウモリ調査を行ったところ、これまで知られていた2種類を大きく上回る、7種類のコウモリが見つかり
ました。厚沢部町には、私たちが思っていた以上に多くのコウモリが暮らしていることが分かってきています。