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ブロッコリーは夏の暑い時期、特に8月後半以降収穫の作型では病害が発生しやすくなります。そのため、この時期に発生しやすい病害に適した薬剤を選定するために、厚沢部町主生産品種での栽培試験を行う予定です。
試験では、主に収穫物の大きさや品質、病害への強さなどを評価しますが、育苗中の今の時期に分かることもあります。
写真は播種1週間後のブロッコリー苗です。A、B、Cはそれぞれ異なる品種ですが、写真を見ると発芽の揃いや伸びが違うことが分かります。10区画でA・Bは9本、Cは10本すべてで発芽しています。比較的発芽していますが、揃いが悪いとその後の生育にも悪影響を与えてしまう可能性があり、不揃いはあまり良くありません。
最終的には商品となる収穫物で評価するため、この時点でCが良くてAが悪いとは言えませんが、このように生育過程にも注目しながら、各種試験に取り組んでいます。
苗はこの後、約3~4週間の育苗期間を経て圃場に定植されます。A・BがCを逆転するのか、それともこのままCが良い結果を残すのか…結果は夏の収穫調査で明らかになります。
▲ブロッコリーB
▲ブロッコリーC
【農業振興係 堂下 貴宏】
厚沢部町農業活性化センター(厚沢部町鶉町853番地)
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