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全道の地域農業技術センター等で構成されている組織「NATEC」では、毎年各1地域に視察として出向き、活動報告と現地視察会を行います。
今回の視察はコロナの影響で2年振りの開催となり、長沼町・栗山町へ行ってきました。(9月6日~7日)
初日は、情報交換会を行い道央地区の各センターの事例を中心に活動報告を行いました。岩見沢市では「BISTRO下水道」という下水汚泥を処理し堆肥や肥料として変換させ、農業土壌に還元、生育を良くする事業を行っています。これは従来の肥料コストを削減でき、自然循環利用する事で環境にも優しい事業でした。これは全国各地で普及している事業なので、今後需要が増える事が予想されます。
2日目には、現地研修として栗山町のコーングリッツ製粉工場、マルチコーン圃場を視察しました。
写真にあるのは、マルチコーンの圃場です。この地域では輪作体系を組める経済的品目が少なく秋小麦の連作傾向があり、低収畑が増えていたのが課題でした。この課題の解決に向け、輪作の推進と土づくりの改善に向けマルチコーンを導入したのがこの15年程の間との事でした。
他にも事例はありましたが、この様に現地でしか触れる機会が少ない作物を学ぶ事ができるのが研修の意義です。これらの経験を厚沢部町の農業に活かせるように勤めていきます。
▲マルチコーン圃場
【農業振興係 堂下 貴宏】
厚沢部町農業活性化センター(厚沢部町鶉町853番地)
Tel:0139‐65‐6061
Fax:0139‐65‐6804