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農業振興公社では1月中旬から、伏込(ふせこみ)アスパラ収穫の最盛期を迎えています。
厚沢部町で行っているアスパラ栽培は通常、ハウスで春から夏にかけて収穫を行います。この時、出てきた芽の一部を収穫せずに大きく育てると、葉で光合成を行うようになり、自分で養分を作ることができるようになるため、長期間収穫ができます。この栽培方法を立茎(りっけい)栽培と呼びます。
これに対して、伏込栽培は、夏に畑でアスパラを育て、根に養分を蓄えさせます。秋に掘り上げ、その根株をハウスに伏せ込み(埋め)ます。この根株の周りには電熱線を入れ加温し、ハウス内を暖房で暖めると、根株から一斉に芽が出るのでこれを収穫します。収穫は約3か月間でその間に根株の栄養はすべて使い果たしてしまいます。
収穫は休みなく毎日行わなければならないことや、暖房費がかかるという点で燃料代の高騰などの影響を受けてしまう課題もあり戸数は減っていますが、新鮮な国産アスパラを提供できる事に加え、数少ない冬期間の収入源として魅力がある冬の厚沢部の名産品です。
【農業振興係 堂下 貴宏】
厚沢部町農業活性化センター(厚沢部町鶉町853番地)
Tel:0139‐65‐6061
Fax:0139‐65‐6804