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巡回情報と、この時期に見られる植物をご紹介します。
【ツリフネソウ】
花の形が釣り船のように見えることからこの名が付いたと言われています。
花には甘い蜜が詰まっていますが、植物全体に有毒性があるので注意してください。
教育林では主に湿った場所で見られます。
【アケボノソウ】
花びらに特徴的な斑点模様があります。この斑点は「密腺」と呼ばれ、ここから甘い蜜が出て虫を呼びます。
教育林では畑内川沿いで見られます。
【ツルリンドウ】
秋になると花が枯れ、艶のある赤い実をつけます。この実が古くから薬草として利用され、熱を下げたり、胃を労う効果があるそうです。
しかし、実には味がなく、生食には向かないようです。
教育林では林内各所で見られます。
【エゾノコンギク】
名前のとおり、「ノコンギク」の北方型で、北海道に分布します。
写真のような白から青紫など、花びらには色幅があります。
教育林では主に草地で見られます。
【ジャコウソウ】
茎や葉を揺らすと「麝香(じゃこう)」の香りがすることからその名が付きましたが、その香りはごく僅かのようで、香りを感じられないことがほとんどだそうです。
教育林では林内で見られます。
【サワアザミ】
【オオノアザミ】
同じナンブアザミ節に分類される仲間なだけあって花の形は同じですが、写真でもわかるとおり、サワアザミは下向きに、オオノアザミは直立して花を咲かせます。
サワアザミは沢沿いで、オオノアザミは明るい草地で見られます。
教育林巡回を次のとおり実施していますが、林内に入る際はヒグマ対策を十分に行ってください。
※(7)~(8)間は当面の間、処理困難な倒木のために通行止めです。